アメリカ起業奮闘録-4
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今回アメリカ起業奮闘記の初回で紹介したが、映画マトリックスの中でも一番私の心に残っている台詞は「Knowing the path is different from walking the path -どう行けばいいか道を知っているといっても、実際にその道を歩いてみると勝手が違う-」なのだが、実際に頭の中で分かっているつもりなことでも実行にうつして見るといかに自分が分かっていなかったか痛感させられることが多々ある。特に20年以上も会社という特殊な世界につかっていると、自分でも気がつかないうちに、今までつかっていた世界の影響を受けている。
色々なところでこれらの慣習は頭を覗かせる。「XXXXのOOOOです」と挨拶をしないことが奇妙に感じられることから始まって、時間の使い方、人との接し方、案件のオープニングからクロージングに至るまでどうも発言や行動がぎくしゃくしているのを感じていたのを記憶している。もう会社は退社したのだから自分がルールブックだ、自分で決めなければだめだと自分に言い聞かせても、何かしようとする際に上司や部下に話をできないのがおかしな感覚であった。まあ「自分で決めて実行しなければ」などどあたりまえのことを自分に号令しなければならないこと自体がおかしな行動と思考パターンだったと今は思う。
もちろん「昔取ったきねづか」は役には立つ時は来るし、自分の行動や決定パターンにマイナスなことばかりではない。しかし今月は何もしなかったなあと思っても自動的に給与が振り込まれて、また次の月が始まるという生活があたりまえだった感覚は早いところ切り替えなければならないとあせった。自分で決めて自分で電話をして自分で動いて自分で決定しないと何もおこらないし、もちろん収入も入ってこないのである。大きな違いだと認識すべきであろう。
今この記事をお読みの読者の中にはこんなことはあたりまえで、よく分かっているとお思いになる方々が大勢であろう。実は私自身もそうだったと感じる。しかし、実際に自分で退職して自分の仕事を始めると、自分の思考パターンから、行動に至るまで「こんな筈ではなかったが」が何回も自分を襲うのである。こんな筈ではの原因の大半はこの「雇われ人」感覚を「事業者」マインドに切り替えて行けていないことに由来する。会社生活でつちかった技術や知識や人脈を活かして行くのは非常に重要であるが、その後の勝ち負けを考えてみるとまずはこの「雇われ人」メンタリティが自分にあることを認識して、「事業者」マインドに切り替えることを意識し、時間と努力を費やす必要があるように考える。
これは余談だが、生涯会社に勤めたことがなく、教師から美容師に転職して東京に家が建つまでに自分の事業を育てた本年83歳になる母親はこんな経験はなく、私が何を悩んだり迷ったりしていたか理解に苦しんでいたようである。サンフランシスコで放り出されて自分の事業を行って来たワイフも同様で、私のこのメンタリティ切り替えは極めて孤独な作業となってしまった。
今回の結論は「もちろん準備を怠りなくするが、準備をしたり予想したりした通りに物事が進むと思うな。自分が雇われメンタリティになっていることを認識して、事業者マインドに切り替えよう」ということである。
舟見@サンフランシスコ
筆者の執筆活動:
カリフォルニア在住ブロガーレポート「California Fine Days」
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オリーブ・ニュースX【SFレポート】
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ニフティ語ろ具「サンフランシスコ歳時記」
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