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2009/10/21

読書のお話ー3

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「天地人」を語るときに、「愛」と「義」について語らないと著者にしかられるような気がします。ストーリーの全編に「愛」と「義」についての著者の考え方がちりばめられていると思うからです。「愛」は主人公直江兼続のかぶとにつけられた飾りですが、この「愛」というかぶとかざりと旗指物は直江兼続のトレードマークだったそうです。そんなことも知りませんでした。直江兼続の「愛」は上杉謙信から始まる上杉軍団全体を貫く思想である「義」から派生していると著者は記しています。

「利」によって結びついた結合と集団は「利」が消滅するともろく消滅するが、「義」によって結びついた仲間は簡単には崩壊しない。武田滅亡のくだりでの解説ですが、いみじくも人間社会の弱点と盲点をついていると感じます。上杉家と上杉軍団にとって「義」は最高無二の家訓だったと言います。本編によれば上杉討伐に出兵していた徳川家康が石田三成の挙兵に会って引き上げるのを追撃しなかったのは上杉景勝の「義」へのこだわりからであるとされています。家康を追撃しなかったことにより、上杉は石田三成とともに天下を取る機会をのがしたとも考えられますが、これにより上杉家は徳川幕府の下でも生きながらえることができたとも言えます。

414pxnaoe_kanetsugu02会社を作ったり育てようとしていたりするといろいろな現象にぶつかりますが、社長とホームレスほど紙一重で表裏になっているものはないでしょう。ビジネスに失敗して会社が吹っ飛ぶと昨日までの社長は今日からホームレスです。王侯貴族も反対勢力に打ち負かされると死刑囚に転落してしまいます。これらは「利」によって結びついている関係のもろさを現在もなお証明しているのではないでしょうか? 反対に「義」や「愛」で結びついた関係は「利」を度外視して窮地の経営者を救ってくれたりもします。「天地人」を読んで深く感じた部分です。

「義」「愛」という精神的よりどころの重要性はビジネスにとどまらず、人生全体への影響力を発揮しています。ビジネスに限らず、人生の成功者は何らかのこだわりを必ず持っているように思います。

おもしろさという意味では石田三成が「人間的な魅力には問題があるものの、豊臣に取っては希代の忠臣で清廉潔白の高潔の士」として描かれ、徳川家康が添加を豊臣から奪い取った大悪人として描かれていることもあります。関ヶ原では三成方で徳川から討伐を受けた上杉の目から見るとこういう図式になるのだとも思いますが、自分自身で天下人になるのでなければ石田三成に私利私欲が会ったわけではなく、豊臣への忠義を尽くしたのみと見ることもできます。自分自身が天下人となることをもくろみ、画策したという意味では徳川家康の方が「義」にもとる存在になるということもわからなくはありません。しかしこういう見方をしたことはなかったので、非常に興味深い解釈だと思いました。

英語問題です。先週の問題は「犬を散歩に連れて行く」でした。これは「I walk my dog.」です。これも知っていると知らないでは大きく違ってしまいます。「I take my dog out for walk.」は正しいかもしれませんが、使われないので、アメリカ人から「Excuse me?」と聞き返されます。来週の問題ですが、ニューヨークのグランドセントラル駅にいるつもりになって下さい。あなたはサンフランシスコに行く必要があります。「サンフランシスコ行きの切符をください」は何と言うでしょう?

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