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2009/11/07

太平洋戦争と日本人ー3

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この「永遠の0」のバックカバーとサイドベルトを見ると、「生きて、必ず生きて帰る。妻のそばへ、娘のもとへ」また、「私は特攻には絶対志願しない。妻に生きて帰ると約束したからだ」とあります。戦争ものの小説のバックカバーやサイドベルトとしては異例のものだと思わざるを得ません。だいたい「特攻」というのはたて前は「志願」だったかもしれませんが、赤紙徴兵と同じで拒否したり志願しなかったりできたものではないと理解していました。そういう意味ではこの本はどんなに史実に忠実に書かれていても架空のものであり、この本の主人公「宮部久蔵」のような戦闘機乗りが存在したわけはないのかもしれません。

背景のあらすじをお話ししないとここから先には進めないようです。おじいさん「宮部久蔵」のの戦友だったもとゼロ戦パイロットから「あんたらのおじいさん「宮部久蔵」は臆病者の変わり者だった」と衝撃の告白を聞いた姉弟は、さらに「宮部久蔵」の戦友を捜し、話を聞いていきます。もちろん戦友の人たちと話をしていくうちに、物語の展開につれてこの姉弟のおじいさんだった人がどんなゼロ戦乗りだったかが明らかになっていきます。

姉弟が「宮部久蔵」の戦友の人たちと会い、話を聞く展開で戦友達の話が一話ずつ完結のようにまとまっており、次々に現れる戦友達の青春が「宮部久蔵」とのかかわりの中で活き活きと描かれているのも特徴だと思います。戦争が青春を奪ったといっても彼らの青春と強烈に生きた軌跡はそこに見事に描かれていると感じざるを得ません。次の戦友はどんな話を展開するのだろうかと興味を引かれ本を読み止めることができません。戦友達の話がリズミカルに展開していくのも小気味のよい読む快感です。

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「宮部久蔵」はトップクラスに入るような操縦技術の持ち主のゼロ戦乗りだったにもかかわらず、妻との生きて帰るという約束、娘と会うために自分の技術のすべてを使って生き残れるような戦闘を展開していきます。ただし、戦友を犠牲にして自分が生き残るような戦闘ではなく、自分の危険を顧みずに戦友を救ったりもします。この卓越した戦闘機操縦技術と臆病ともとれる用心深い行動との矛盾が、祖国のため死ねと教育され、自分は死ぬと決めた戦闘機乗りたちには理解できず、いらだちや、「宮部久蔵」への嫌悪、誤解、曲解と展開していきます。しかしこのいらだちは心の奥深くには生きたい、生きて家族ともう一度会いたいと本心では感じているにもかかわらずそうは表立って言えない、行動できない戦友達の悲鳴のようにも聞こえます。

太平洋戦争の話を書いているわけですが、読者に誤解の内容に私の立場を明らかにしておきたいと思います。私は戦争を礼賛するつもりはまったくありませんし、太平洋戦争の日本軍を美化したり太平洋戦争を正当化したりする意図でこの記事を書いているのではまったくありません。私自身は平和主義社ですし、若い頃は剣道、空手と言ったマーシャルアーツをかじりましたが、先生、先輩は私に戦いを避けることが最大の防御だと教えてくれました。その通りだと思います。孫子だったと思いますが、戦いを避けること、矛を収めることが最大の戦略だと教えています。さすがに世紀を超えた大戦略家の言葉です。心から同感しています。戦前、戦中を含め戦争を避けよう、戦争をやめようと言う動きが日本の中にあったことは祝福されるべきだと感じます。

さて英語の問題です。戦闘機は「Fighter」爆撃機は「Bomber-最後のbを発音せず(サイレントと言います)ボマーと発音します-」。今回の問題の回答ですが、前回の記事にコメントいただいたKatsunoさんが完璧な回答をポストされています。ご参考までに「最近のコメント欄」、Hideaki Katsunoさんのコメントもご覧ください。次回の問題です。歩兵というのは何と言う英語でしょうか?

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